サイト管理者|Shinobu Yatsukawa

東北ツーリング 1997年8月

九州に続いて、2回目のソロでのロングツーリングが、東北ツーリングでした。
関西から東北って、ものすごく遠いんですよね。
そして、東北はものすごく広い。
いつか行ってみたいと思いつつ、なかなか行けなかった場所です。
テントは保険にと思って持って行っただけで、キャンプツーリングをするつもりはなかったのですが・・・

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8月1日 プロローグ

そりゃあね、24時間耐久ツーリングがとか、1000kmツーリングだとか、バイク雑誌のなかではよくある話だけど、そんなのはたいていビックツアラーだとか、元気なにいちゃんの体力自慢であって、30半ばのごくごく標準サイズの♀には、別世界の話だよね。

我ながら冒険だなぁと思いながら、ま。なんとかなるか。

と、我が家を後にしたのは早朝5:00。時速100kmなら7時間で700km。
単純計算でないのはわかっているけど、新潟くらいまでならなんとかなるだろう。

が、しかし。

東北は遠い。

東北ツーリング コース地図

さすがに600kmも走り続けると、バイクを降りても地面を歩いてるかんじがしない。
頭の中も麻痺して、何故かSAで、排水溝の溝に、わかっていながら引き込まれるように「入れたらどうなるんろう?」ってサイドスタンドを落としてみたりする。

う~ん、ってバイクの下敷きになりながら、目が覚める。

半分寝てたのかなぁ。
新潟へは4時過ぎに到着。まだ早いからと、もう少し行ってみようと次の町を目指すことにした。
村上を過ぎると、「鶴岡 96km」まで町らしきところもなく、ようやくみつけたコンビニの電話ボックスで鶴岡のビジネスホテルを予約する。
小さな町なので遅くなると食事するところは終ってしまうというので、コンビニ弁当を買って、9:00にようやくホテルに到着。
ひとりの移動のみの高速走行は全然楽しくない!

本字の走行 793km

8月2日 初めてのソロキャンプ

hokuriku-3今日は男鹿半島をまわる。

八郎潟は干拓地だけあって、延々直線道路が続き、ハイペースでなかなか楽しいのだが、免停講習を終えたばかりとあって、どうも思い切ってアクセルが開けられない。

今日はお目当てのユースの予約はとれなくて、温泉街の料金を聞くのは恐ろしく、適当にキャンプ場を探してテントを張ることにした。
海岸線を走っていると、いくつかキャンプ場があったが、海風でバイクが錆びそうなので、ようやく暗くなる前に見つけた桜島キャンプ場に決めた。
広いサイトで、リヤカーを借りて荷物を運ぶ。

初めてのソロキャンプ。

何も考えず、一番駐車場に近いところにテントを張ったが、前が通路の為、通る人に観察されているようで、落ち着かなかった。

おまけに今年はここ10年にない暑さだとかで、ほとんど眠れなかった。

本日の走行 321km

8月3日 竜飛崎から脇の沢へ

hokuriku-4AM4:00にあきらめて起き出し、サイト内にある無料露天風呂に入る。
昨夜は暗くて気がつかなかったけど、浴槽のまわりには申し訳程度の立ち木があるだけで、その隙間から色とりどりのテントが見える。

これって外からも見えるってことじゃないの?

撤収を終え、AM6:00に走り出す。

日曜のせいか北へ向かう国道はバイクが多い。
2日間ずっと一人で走っていたせいか、人恋しく、ミラーの中にバイクが見えると嬉しくなるよ。
前を走る所沢ナンバーのイントルーダーが丁度いいペースだったので、抜かずに後ろを走る。
しばらく走って、イントルーダー氏は休憩の為か、道路端に停まったので追い抜くが、千畳敷で一緒になる。彼もやはり竜飛崎に行くらしい。

「じゃあ、また」と、それぞれに走り出し、私は十三湖へ向かう。

竜飛崎に近づくにつれ、道は高度を上げていくとともに風が強くなる
。停まってしまったら、片足立ちの私は飛ばされてしまいそう。
それでなくとも、おろおろしている私の前に現れた突然の工事中ダート。
しかもヘアピンの途中!
これが結構長く、カーブありのスペシャルバージョンで、何箇所もある。
下で抜いた車に砂埃をたてて追い抜かれながら、2速20km程度でこわごわの走行。

展望台はさらに風が強く、台風上陸のなかを走って、突風にあおられ、こけた経験のある私は、風向きを見てバイクを停める。

「たっぴざきよ~♪」

とサビしか思い出せない拓郎の歌をスゥイングしながら灯台まで歩く。
8月だというのに、あたり一面紫陽花の花が咲いているのがきれい。
脇野沢ユースねぶた祭りで賑わう青森を避け、蟹田から脇野沢まではフェリーでショートカット。
さすがに睡眠不足とあって、下船のアナウンスが流れるまで、熟睡してしまった。
ぼ~っとしながら下船していると、イントルーダー氏がいた。宿も同じ脇野沢ユースだとかで、数日間一緒に走ることとなった。

脇野沢ユースでは、みんなで軽トラの荷台に乗って、温泉へ。
北限のニホンザルの話で盛り上がる。

本日の走行 318km

8月4日 いよいよ本州最北端!

仏が浦朝からの雨。カッパを着ての出発となった。
仏が浦は、駐車場から延々山道を下っていき、海岸に降りる。

もちろん帰りは登り。

本当は遊覧船からの眺めが一番ということだが、あいにくの天気で欠航らしい。まぁ、出てても料金次第で貧乏ライダーには関係のない話かもね。欠航で結構?

大間崎なんだか狐の嫁入りのような天気で、ふったりやんだり…峠を抜けるまでは、痛いような雨で、路面も滝のよう。泣きたくなっちゃったよ。
それでも山を下るとお日様の姿も見え、大間崎では北海道こそ見えなかったけど、まずまずの天気。
ここまで来ることは二度とないだろうと、恐山に向かう。
賽の河原のように積み上げられた石に、赤い風車が風に吹かれ、からからと音を立てている。無彩色の世界に妙に際立つ赤い色が強烈であった。なんとなく、写真を撮れないでいたけど、どうやら撮影禁止らしかった。

南下するに従って、雨の確立が高くなるようなので、尻尾崎はあきらめて、最短で今日の宿、おいらせユースに向かう。雨にはたたられたけど、うまいこと、観光時はやんでいたので、それなりにラッキーだったのかな。

大間崎
大間崎にて
touhoku-6かもめがウニを食べてる! 本州最北端到達証明書
本州最北端到達証明書

 

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8月5日 雨・・・

今日も目覚めは雨の音。

所持金もとぼしいことだし、午後からの雨の確立20%というのを信じて、今日、明日は八幡平あたりでキャンプしよう。

絵葉書でよくみるおいらせ渓流は、1.5車線のあちこちで、観光バスが停車しては、観光客を下ろすものだから、追い越しもままならず、ディーゼルエンジンの排気に辟易しながらの走行となる。
この時期でこんなものなら、紅葉シーズンはどうなるんだろうね。

十和田湖の駐車場で一緒になった、バハに乗る兄ちゃんと、イントルーダー氏と3人でなんとなく一緒にお茶でも飲んでたら、またまた雨足が強くなる。
それでも旅は道連れと、バハ氏とキャンプ場を探して、田沢湖で泊まることになった。
ここは小高い山ひとつがまんまテントサイトで、どこでも好きなところに張ってくれって。

夕食時に中腹あたりに張っていた、カブの兄ちゃんと、GPXの兄ちゃんがビール持参でやってきた。
GPX氏は料金が1000円と聞くと、明日管理人が来る前に撤収して出発するという。彼はたいていは林道の奥で野宿して、川で身体を洗うのだとか。う~ん、ワイルド。

本日の走行 131km

8月6日

バハ氏はバイク屋を探すというので、夕食を一緒に食べる約束をして、私は田沢湖の外周をまわり、R341で八幡平に向かう。

東北の道は冬場の降雪で痛みが激しいのか、アスピーテラインは路面状況が悪く、期待したほどでもなかった。

樹海ラインを経由して、岩手山焼き走り溶岩流を見に行く。
昼食は小岩井牧場でバーベキュー。
気持ちよくビールを飲んで、酔い覚ましに芝生の上でお昼寝。
いけないこととはわかっているけど、バーベキューいったらビールでしょ。(この当時は今ほど飲酒運転が厳しくなかったのです。今は飲みません!)1日遊べそうな施設でした。

岩手山焼き走り溶岩流
岩手山焼き走り溶岩流
小岩井牧場小岩井牧場 八幡平アスピーテライン
八幡平アスピーテライン

そうそう、昨日あたりから少しバイクの調子が?なのです。
停まると発進できなくなってしまうという状況が数回。
途中のスタンドでバイクに詳しい人に見てもらうと、オイル減りではないかといわれ、足してみるけど、やっぱり調子悪い。
だましだまし、回転を上げると走れるようなので、極力登り方向に停めないように注意して、なんとか走るがどうも憂鬱。

本日の走行 344km

8月7日 ゼファー引き上げ(T_T)

発進できるだろうか?

どきどきしながら出発。
山を下る間中、押しがけ状態。
エンジンはかかるがクラッチを繋げられない。

touhoku-11辰子像の前までハンクラで進んだところで途方に暮れる。
多分KAWASAKI特有のサイドスタンドセンサーの接触不良なんだろうけど、どうすればよいのかわからない。
ときどきやってくるライダーに声を掛けながら、町が動き出す時間まで待つことにした。

バハ氏が一緒にいてくれたのが心強い。
そこへやってきたレイド氏に「レッドバロン100km無料ロードサービス券」をもらった。
10時になるのを待って、盛岡店へ引き上げを依頼した。

一安心して、一緒に写真を撮ったりしていたら、観光バスが停まっていたレイドに接触!

バイクは倒れなかったけど、ハンドルにかけていたメットがアスファルトの上に転げ落ちた!
お礼の意味もあり、少しでも役にたとうと、本人を差し置き、バハ氏と2人して、関西弁で運転手にメットの弁償をせまる。
謝らない運転手に、すったもんだの末、警察を呼ぶ騒ぎとなった。

メット(彼のメットは新品だった)はというと、なんとか弁償してもらえることになった。

丁度いい時間つぶしにもなって、引き上げのトラックに乗り込んで、盛岡へ。
やはりサイドスタンドセンサーの接触不良ということで応急処置をしてもらって、予定通り花巻のならの里ユースに向かう。バハ氏も一緒に泊まることになった。

花巻では「宇宙銀河鉄道の夜」の壁画を見るのが最大の目的であった。
これはJR花巻駅横にある、夜光塗料でかかれた壁画で、ライトアップされる夕方7:00~10:00の3時間しか見ることができない。

ユースから幹線道路への アプローチはダートということもあり、食後にバハ氏のバイクにタンデムして出かける。オフとオンでこんなに違うんだ~。
まるで舗装路を走っているような感覚で、危なげなく走っていく。

花巻 宇宙銀河鉄道の夜壁画 06’8

本日の走行 70km

8月8日 体力の限界?本日の走行1036km!!!!!

予定どおり、5時に出発しようと外に出ると、約束したわけでもないのに、バハ氏も準備中であった。迷惑をかけてしまい、私の為に予定も狂っただとうに、さりげなく優しい人だなぁと思う。
いよいよ、バハ氏とも別れ、ミルク色の有難くない空の下、一番近いICから高速に乗る。

走るにつれ、反対車線のライダーは皆雨支度なので、早めにカッパを来た。
案の定、その後は雨天走行となった。

東北道を南下し、首都高に入るべきか、磐越で北陸道に入るか。噂に聞く首都高はやはりやめにして、磐越から新潟へ向かう。

夕方6:00頃にようやく金沢。
ここで1泊というのも手だけど、ここまできたらもうどんなに遅くなってもいいから、帰ってしまってゆっくりしようと決心して、気休めに栄養ドリンクを補給しながら、PM10:30、ようやく我が家に到着!う~、最高走行距離達成!

本日の走行 1036km

管理人
最後にひとこと。。。。。思ったより東北は広い!
期  間 1997年8月1日~8日(7泊8日
使用車両 KAWASAKI ZEPHYR750
走行距離 3,283km
費  用 ガソリン代 16,666円
高速道路代 25,800円
フェリー代 3,650円
宿泊代 22,220円
食事代 16,028円
観光代 1,000円
お土産代 9,830円
その他 4,030円
合計 99,224円

 

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後記

この年の東北は10年来の暑さということで、とても暑い夏でした。
今は東北に行くとしたら、迷わずフェリーで新潟か仙台におりますね。
我ながらよく走ったなぁ。

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