6月20日(水) 敦賀
相方殿に見送られ夕刻7:30に出発。
京都市内は混むので大津までは高速を使い、あとはのんびり下道で敦賀まで。
途中工事渋滞で敦賀着は予定より遅く11:00を過ぎてしまった。
とはいえ、乗船開始は12:50からということでいつもながら時間をもてあます。
3連休前ということで、34席しかない二等はほぼ満席というので、急遽二等寝台に変更。
久々の贅沢だ~!
でも同じ思いの人は沢山いたみたいで、乗船してみたら、思ったほどの混雑ではなく、早まらずに乗船してから様子をみて変更したらよかったとしばし反省…
同じ料金でありながら、小樽便は二等席も多く混雑時は有利かも。
とはいえ、今回は上陸後東に向かうので敦賀~苫小牧直行便を選択。
6月21日(木) 支笏湖 樽前荘
ライダーは私を含めて3名、今回初北海道というハーレー乗りと支笏湖の樽前荘へ向かう。
苫小牧着が8:30だから支笏湖へ向かう道は真っ暗でおまけに霧で視界も悪く、ドキドキしながら1時間ほどで到着。
これは初めてなら辿り着けないかも?
6月ということで利用客は私を入れて5名。
食事も風呂もフェリーで済ませて来たので、自販機でビールを買って他のライダーと情報交換。
6月22(金)~25日(月) きりたっぷ岬キャンプ場
朝はいい天気で暑そうだったので、半袖Tシャツとジャケットで出発するが、晴れていたのは支笏湖の付近だけであとはずっと曇天。
そういえば、去年樽前荘に3泊したときは、必ずといっていいほど、支笏湖に近づくと雨に見舞われて、風不死岳がはっきり見えたことはなかったなぁ。
今日はやけに綺麗に見えていた…
国道をショートカットしようと道道に入ったら、方向がわからなくなり、迷うこと1時間、R274で日勝峠を抜け、帯広へは1時過ぎに到着。
ここまで来たらと、お昼は六花亭でサクサクパイとケーキ。
道に迷ったこともあって、思ったより時間をくってきりたっぷ岬キャンプ場到着は6時前。
珍しく走行距離も伸びて430kmほど。
さすがに疲れて途中釧路あたりで新しくできたライダーハウスにでも泊まろうかととも思ったけど、まぁしばらくは滞在するつもりなのでと震えながら走ってきた。(寒かったのだ!)
きりたっぷキャンプ場はなんと私1人!
え~っ!
極力1人のキャンプ場は避けるようにしているのだけど、もう時間が時間だから仕方ない。
こんな岬の突端まで悪さしにくるヤツもいないだろうと覚悟を決める。
(最近北海道のキャンプ場でも誰もいないようなところでは数人の輩でカツアゲらしきこともあるのだとか)
疲れたし、ありあわせでと思っていたのだけど、岬入口にスーパーがあったので体があったまるものが食べたくて鍋の材料を買い込んできた。
冷凍鶏団子で簡単お鍋。
とてもビールなんていらないと思っていたけど、温泉に入ると喉も渇いて自販機で買ってきたビールをあけ、ラジオを聞きながらお湯割りを3杯飲んでほろ酔い気分で就寝。
霧多布って名前のとおり、本当に霧が多くてしかも夏でもかなり寒い場所なんだよね。それなのにこんな時期に来てしまって、寒いのなんの。
霧だらけで何も見えないし、ただあやめケ原のヒオウギアヤメの群生が見たくて。
数年前からポニーを放牧してやっとアヤメが復活したんだとか。
なんでもポニーはアヤメ以外の雑草を選んで食べるので、雑草で日当たりが悪くなっていたアヤメに日が当たるようになるらしい。
おかげですごいものを見せてもらった!
キャンプ場は景色もいいし、温泉も街も近くて快適なんだけど、とにかく寒さがたまらない。
ここからだと釧路や根室日帰りできるのでベースキャンプとしてはいうことないんだけど。
アゼチ岬から昆布漁の船が一斉スタートするのが見れるというので、4時起きして行ってみたけど、やはり、というか生憎の霧で海面すら見えずキャンプ場に帰って二度寝する。
6時過ぎくらいにはきりたっぷ漁港からの昆布漁の船が見えた。
こっちは50艇くらいだけど、アゼチ岬の方は多い時で200艇が並んで一斉にスタートするとかでカメラマンの場所取り合戦なんだそう。
翌日バーベキューハウスで昆布漁の打上パーティをやっていた家族に呼ばれ、チャンチャン焼をご馳走になった。
女の一人旅が珍しいのか、質問攻め。
残り物だからと、花咲ガニ、北海シマエビ、ツブ貝、おにぎり、ビール、野菜まで頂いた。
6月26(火)~27(水)日 羅臼 とおまわり
まだまだ見たいところはあったけど、あまりの寒さに宿に逃げ込むことにした。
ヘルパーでいつもお世話になっている羅臼のとおまわりで2泊。
さすがにこの時期はお客も少ない。
羅臼岳の雪解け水がとけてこの時期にだけ見られるという「ポン沼」が丁度見れるというので、早速でかけてみる。
看板も何もなくて、羅臼峠を越えて24.5kmの標識の左手に車が2台停められるほどのスペースがあり、そこからクマザサを掻き分けて歩くこと約15分。
目の前に現れた小さな沼。
観光ブームの知床はこんな場所までネイチャーガイド付きのツアーをやっている。いい値段とるんだろうね。
ウトロに抜けてびっくり、新しく道の駅ができている。
単なる土産屋が昇格したのではなく、かなりりっぱな施設。
観光案内所もあって、レストランもある。
レストランはおいしそうだけど安くはなかったので、テイクアウトのエゾ鹿バーガーを食べる。
今年はサマードレス型お着替えセットを作って来たので、岩尾別温泉の三段湯舟を初体験。
さらに滝の方へ進むともう一つ小さな湯舟があるのだけど、こっちはかなり熱く、のんびり滝を見ながらと思ったいたけど、長くは入っていられなかった。
1 知床峠 | フレペの滝(乙女の涙) |
ポン沼 | ポン沼で見つけた不思議な植物 銀竜草 |
岩尾別温泉 3段の湯 | 岩尾別温泉 滝見の湯 |
6月28日(水) 比布ぶんぶんハウス
サロマ湖あたりをまわるのに、遠軽太陽の里キャンプ場をベースにするつもりで行ってみたら、トイレが許せないほど汚かったのと、長期滞在らしき年配のカブのおじさんがえらくこっちを気にして眺めているので、イマイチその気になれなくて、少し走るけど自分で五右衛門風呂を沸かせるという白滝キャンプ場に向かうことにした。
五右衛門風呂は個室になっていてシャワーもあるしいい感じだったけど、やっぱり誰もいなくて、山の中だけに今にも熊が出てきそうな雰囲気で、泊りたいキャンプ場ではあったけど、今回はパス。
時間も時間だしここまで来たらって、比布ブンブンウスに泊ることにした。
夕食はとおまわりで昨日食べきれずパックにつめてもらった魚のフライを食パンに挟んでフィレオフィシュもどきとビール。
サンドイッチとビールって合うんだよね。
もともと夜はご飯食べないし。(主食は麦、酒の肴がおかず)
6月29(木)~7月5(木)日 天売 鏡沼海浜公園
天気とキャンプ場さえよければ、しばらくサロマ湖あたりでのんびりしてたはずなのに。
今週末にしじみ祭りのある天塩鏡沼海浜公園へ向かう。
ライダーハウスは何度も利用したがテントを張るのは初めて。
日によって風が強くてそれがイヤでずっとライダーハウスを利用していたのだけど、しばらく滞在するつもりなのでテントを張ることにした。
相変わらず寒い。
風も強く、常設の椅子とテーブルのスペースをとったものの、寒さにめげて前室で食事する。
翌日は寒さ対策に薪拾い。
テーブル前に薪台があるので、夜はこれで暖をとろうという作戦。
(おかげでテントとタープにいくつか小さな穴が開いた!)
鏡沼名産のアサリ大のしじみをどっさり蒔いたのを一斉スタートで拾うのだ。
これが芋の子を洗うほどの混雑で、跳ね除けられて尻餅をついちゃって、思わず携帯とデジカメに冷やり。
午前と午後の2回チャレンジして拾ったのはようやく24個ほど。
祭りも終わって、羽幌のえびタコ水餃子を食べにでかけたら、遠別を過ぎたあたりであれ?って変な感触。
まさかのパンク!
ご存知のとおりオフロードバイクのタイヤはチューブなので、パンク修理といったら、タイヤを外さないといけないわけで、当然私には手におえる話ではない!
そうだ!ロードサービスに入っていたはず。
「すみません、今北海道で、パンクしたんですが、チューブタイヤで自分で治せないんです」
「じゃあ、お買い上げのお店から引き上げになります」
「あの~買ったのは大阪で、今は北海道にいるんです」
「北海道のどこですか?」
「遠別って町を少し南に下がったあたり」
「正確な住所はわかりませんか?」
「わかりません…」
とりあえず、一旦電話を切って待つように言われ、その間、そうだ!auのナビがあった!と現在地を確認。
何度か電話をかわしてようやく天塩からレッカーで引き上げに来てもらうことになった。
やってきた軽トラの兄ちゃんはえらくバイクを積むのが下手で女の私が手伝ってようやく荷台に収まり、心の底では「大丈夫ななの?」と思いながら、着いたのは自動車整備工場。
持っていた交換チューブを使って無事修理完了。
パンクしてから3時間。こんなことなら今日はでかけなけりゃあよかった!
それにしても入っていてよかったロードサービス。
これはニコスカードに付随しているサービスで、他のロードサービスより条件がよくて、60kmまでのレッカー代が無料。
なので支払ったのはパンク修理代の3500円のみ。
もしもその日に直らないような場合は本人とッ同乗者の宿泊代までもてくれるという有難いサービス。
但し、JAFなどと違って、あくまでもクレジットカードに付随するサービスなのでサービスが変更になる可能性もあるのが不安といえば不安かな。
7月に入って島抜けしてくる絵描きのハナさんと合流。
毎年島で会うのだけど、今年は礼文利尻へは渡らなかったので、ここで待つことにした。
共通の友人であるなにわのおっちゃんにメールしてみたら、グッドタイミングというか?「今小樽に着いたフェリーの中。どこにいったらいい?」って、去年から行こうと約束していた中札内川園地に行くよって返信したら、日の出公園→南富良野の道の駅で待つってことになった。
時間が読めないから途中で連絡するよって言ったのに、待ちきれなかったのか、道の駅で3時間ほど待ったらしい。
利尻に沈む夕陽 | 美深 トロッコ王国 自分でトロッコを運転できる |
稚内 防波堤ドーム | 宗谷岬 |
風車と利尻 | 稚内 青い鳥の塩ラーメン |
7月6(金)~11(土)日 中札内
去年も来たけど、洪水で決壊した砂防ダムが滝になったといういわば人口の滝。
この奥に無料のキャンプ場がある。
川沿いにある、直火もできるワイルドなキャンプ場だ。
去年見てからここでキャンプしたいと思い、でもさすがに一人は嫌で、旅仲間を誘ってやってきた。
先週末がニジマスの放流祭りがあって、早朝なら30cmほどのニジマスが釣れている。
街からは遠くて買出しは不便だけど、のんびりキャンプを楽しむにはいいところ… と、思ったのもつかの間、キャンプ場に居ついているキツネがいて、これがずうずうしいのなんの、よそ見をしてるうちに1m近くまでやってきてなんでも持って行ってしまう。
初日の夜には前室に置いたコッヘルの中にあった卵を持って行かれ、多分3回くらいはテントの前室まで入ってきた様子。
片足を引きずっているので、可哀想に思った家族連れなんかがエサをやったりしたのだろう。昼も夜も人がいてもいなくてもお構いなし。
880円とかなりいい値段だけど、温泉も歩いていけるし、ゴミも捨てられる。
初日はハナさんとなにわのおっちゃんに荷物を預けて、帯広へ向かう。
適当に遊んで、夜は予約していたビジネスホテルで、地元からやってきたツーリングクラブの仲間と合流、居酒屋で飲む。
北海道が初めてだという彼らは、「ボタンえび」も「ツブ貝」も「トキシラズ」も初体験。4人で思いっきり食べて飲んで12000円でお釣が来た!
2 | |
ジンギスカンの白樺。お昼前には行列が…1人前 420円とリーズナブル!月曜休み | |
居酒屋で | カーサインホテル 1泊4000円でお釣が来た |
翌日はJR旧駅観光の彼らと別れて、タウシュベツまで足を伸ばす。
今年もばっちり見れたよ!
キャンプ場にもどってコロポックルの里で1泊。
翌日は天気が崩れるというので、予約しておいた岩内自然の森キャンプ場へ再び移動。
ここはフリーサイトは無料だが、トイレと炊事場がま反対の方向にあって、乗り入れ禁止なので荷物の搬入が大変そうだったので、500円で借りれるコテージを1人1棟づつ借りた。
タウシュベツ橋梁 何度も来ているけど、見えたり見えなかったり、風があったのでメガネには見えなかった。 行く時にはなかった熊のウ○コを帰りの林道で発見! | ナイタイ牧場に新しくお目見えしたツリーハウス。ネスカフェのCMで使われたもの。 今はありません。 |
7月12(日)~21(土)日 美留和
3日前に帯広で別れた友達が、美留和のとほ宿ましゅまろに泊まり、さらにもう一人メンバーが合流するというので、再び待ち合わせをする。
丁度いつもお世話になっている旅仲間のコテージがすぐそばにあるので、荷物を預かってもらって、宿へ向かう。
ツーリングクラブといっても活動を停止してから既に6年ほどたっており、四国へ単身赴任しているメンバーもいたりで、こんな北の果てで4人もそろうなんて感激!(メンバーではない約1名と合わせて総勢5名)
早速大阪にいるメンバーに写メを送ってみる。
翌日はサロマの船長の家へ行くという彼らと大型バイクに囲まれてのツーリング。
硫黄山、摩周湖、サクラの滝、神の子池、能取湖、メルヘンの丘…見慣れた景色でなんとも感じなくなっている私と違って、停まる度に歓声が上がる。
神の子池 | 小清水原生花園駅 |
網走監獄(本物) | 能取岬 |
これも1050円 | 網走ホワイトハウスのコンビ丼 1050円 |
私も初めてての北海道はそんな感じの旅してたなぁ。
最初で最後だと思っていたから、予定もばっちり立ててたしね。
最近はよほど天気がよくない限り、行きたい場所も少なくなった。
今年は予想外にチェーンが伸びるので、どこに行くにも最短距離を選んでる。
来年はゼファー750で峠を攻めようかなぁなんて思っちゃった。
それには今の装備では無理!旅するごとに快適さを求めてどんどん荷物が増えていって、今や50kgほどの荷物を積んで走ってる。今年は50Lのボックス2段重ねだもの。
片足付きのゼファー750で50kg積むのは自信がない。荷物をへらさなきゃあね。 特にこんな風に宿や知り合いの家に泊めてもらうのに、荷物を降ろすのが大変。降ろしたあとの置き場所にも困ってしまう。
来年は荷物を減らして、もっと気軽に宿に泊まれるスタイルにしたいものだね。
結局天気待ちもあって、ここに9泊もしてしまった。
入れ替わり、立ち代り、旅人や地元民が遊びにやって退屈はしない。
ただアルコールが抜けないのが身体に悪そう…
なにせ管理者は朝から酒飲んでる人だから。
7月22(日)~30(月)日 西神楽キャンプ場
道央方面は降らないという予報を信じて、荷造りを始めたが、積み終えたと思ったらスコールのような雨。
とはいえ、今更荷物降ろすのもなぁ、天気予報を信じて行くしかないか。
美幌峠は霧の中、視界は10mくらいか?
今なら引き返せるけど…
そんなことを思いながらも、峠を下るにつれて、路面も濡れておらず、北見まで来ると暑くて暑くて、多分こっちは朝から雨なんか降っていないんだろうっていうくらいの陽気。
このあたりっていつもそんな感じだ。弟子屈辺りが曇りでも網走方面は快晴だったり。
当麻からは国道を走らず、ショートカットで西神楽キャンプ場までうろ覚えの裏道でたどり着く。
しばらく滞在するつもりなので、しっかりタープを張って、ついでにハンモックも張っちゃおう。
途中事故渋滞に巻き込まれて、(道路脇に落ちていた車をレッカーが引き上げてた)北栄の丘方面に着いた頃にはほぼ沈みかけ…ロケハンもしてないから、まともな写真は撮れなかった。
翌日は去年8年ぶりに再会した旅仲間と、「かみふらの道楽館」で合流。
キャンプ場にテントは張ったままで、1泊分の荷物だけ持って出かけて来たけど、翌日がスタッフドチキンだというので、思わず連泊することに!
ここは前から泊ってみたいと思っていた宿で、オーナーの野菜中心のダッチオーブン料理が売り。
スタッフドチキン | 1人前はこんな感じ |
翌日は再びキャンプ場に戻って、着替えを取ってまた外泊。
周りのキャンパーには不思議な存在だったようだ。
3日ぶりにキャンプ場でくつろいでいると、美瑛の四季の情報館で数日前にブログの読者だと声をかけられたバルタン氏から、五稜の知人の家にいるからと呼び出され、またもや外泊。
移住歴20年ほどの源さんは、ライダーがぶんぶん族と呼ばれた全盛の頃に北海道はもとより、世界を旅して歩いた元旅人で、昔の写真を見せてもらったら、時代屋さんや、ツーリングマップルの小原さんの顔もあった。
未だに旅を続けている時代屋さん、
バイク、旅にかかわる仕事を手に入れた小原さん、
大好きな美瑛の地に移住した源さん、
それぞれの人生があるのだなぁ。
私ももう少し早く旅人デビューしていたら、違う人生があったかも…
ひまわり畑 | 赤羽の丘 |
青い池 | ウェーブの道 |
旭川ラーメンを食べて歩いて、気がついたら9日間も西神楽に滞在している。
ねぶたへの南下にあわせて、道南方面へ移動を考えていたのだけど、雨にあったりで結局月末まで過ごしてしまった。
7月最終週は公園内でほたる祭りが開催され、3日間は夕方になると毎日2000匹ほどが放流され、平家ボタルの乱舞が見れる…はずだったが、確かにクリスマスのイルミネーションくらいのレベルでほたるは鑑賞できたけど、気温が低い為、ほたるが飛ばなくて「乱舞」というほどでもなかった。
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