この年は初めて、寄港便を使いました。
思えば、初めて北海道に上陸したときは、当時の新日本海フェリーは、乗船翌々日の朝4時に小樽に着いたのです。
だから、初日から目いっぱい時間を採れたのに、特急便になって乗っている時間は短くなったけど、深夜出発で、到着は翌日の8時、9時。
結局北海道初日が泊りになっちゃうんですよね~
それが嫌で利用した寄港便。
今は寄港便は週1回しか運航していません。
6月10日 敦賀~苫小牧
今年はまたもや利尻まで、なにわのおっちゃんと一緒にでかけることになった。
お互いある意味時間に拘束されない私たちは、去年から新ダイヤとなった、舞鶴~小樽便をやめて、敦賀からの寄港便を選んだ。
時間はかかるけど、これなら苫小牧に夕方に着くので、動きやすいから。
11:00出航の為、朝一で高速で走るつもりをしていたのだけど、おっちゃん曰く、朝の高速は居眠り運転のトラックとかいるからイヤだ、とのことで、夜中に走ることにした。
深夜12:00に待ち合わせ、おっちゃんの後ろを走ったので、どこをどう走ったのかよくわからいけど、3:30にターミナルに到着。
ここで夜明かししようかとも思って調べたら、深夜1:30~3:30まで閉鎖ってことだったので、こんな選択をしたのだけど、まぁ、予定通り。
明け方まで仮眠して、町が動き始めた頃、朝食と買出しをすませ、乗船。
船内ではひたすら爆睡あるのみ!
6月11日 静内温泉の森キャンプ場
苫小牧から静内まで1時間ほど。
少し小雨がぱらついたけど、途中買出しもすませ、キャンプ場到着は7:00くらいだったかな。
もう暗くなっていたけど、まぁまぁ勝手のわかる場所なので、あせることもなく、テントを設営して、さすがに今夜の夕食はできあいものですませる。
東屋で食事してると、数人去年見た顔ぶれが並んでいた。
明日から天気が崩れるらしいので、しばらくはここで、北海道の気温に身体を慣らすことにする。
翌朝、管理人さんに御挨拶。
「鹿肉食わしてやるよ~」ってその夜は鹿肉のステーキが晩ご飯♪
うちらは昨日来たばかりで、年齢も高いせいか?連泊労働組?の若者たちが半日かかって鹿肉をさばいてくれたようだ。
なんかロースの一番いいところを頂いたみたいで申し訳ない…
でも骨付きのスペアリブもおいしそうだったなぁ。
6月14日 アポイ岳登頂
この山はあまり高くはないのだけど、お花がきれいってことで登ってみることにした。
1年ぶりの北海道で距離感覚がまだできてなくて、地図を見て、あ、すぐだ!ってなめた格好で出かけたら、北海道の地図って縮尺が違うんだよね、寒くて小1時間の走行は身体に堪えた。
あまりに寒いので、途中でカッパを着ようとしたら、なんと肝心のパンツが入ってないではないか!
そうなんだよね。通勤に撥水加工のジャケット着て走ってるから、パンツだけ通勤用のバックに入れてたんだよね。あ~あ、どっかに滞在して送ってもらうべきか、ホームセンターで下だけ買うか…
結局すぐにホームセンターで安く手に入ったので、事なきを得た。
ちなみに後日、この旅の途中で、役にたたないブーツカバーに痺れを切らして、マリンブーツ(庶民的な言葉で言えば長靴)を買った。
6月15日
ここはアイヌ初の国会議員、萱野茂さんが私財を投じて設立した資料館。
見ごたえのある内容だ。
さらに道なりに進んでいくとあちこちに「すずらん群生地」という看板があるので、行ってみた。
すでに最盛期は過ぎており、今日が最後の公開日らしかった。花は終わりかけだったけど、あたり一面すずらんの香り。
帰りは同じ道を走るのは面白くないので、国道をはずれ、道道を繋いで、静内まで戻る。ほとんど車もなく、快適に飛ばせる道だったけど、なんか遠回りしたような気もする。
6月16日~17日 留辺蕊つつじ丘公園キャンプ場
ベースに決めたのは、留辺蕊つつじ丘公園キャンプ場。
私もおっちゃんも初めて行くキャンプ場だ。
芝生も広くて気持ちがいいが、虫が多いのと、トイレが汚いのが気にいらない。
加えて国道が近いため、車の音が気になる。
近くの温根湯温泉は公衆浴場は潰れており、ホテルの日帰り湯は料金も高く、施設によっては3:00までとかで使いものにならず、10kmほど走ったところの塩別つるつる温泉まで行くことになる。
500円で入れる温泉街内の小さなホテルもあったが、壁も崩れ落ちていたり、ドライヤーもないしで、これもイマイチ。
もう少し暖かい時期なら10km先の温泉も気にならないんだろうけど、また来ることがあるかどうか…
ごみ持ち帰り。
ただ利用はしなかったが、温泉街に無料の「足湯」「手湯」があるらしい。
さて、目的の芝桜はというと、やはり、というか、もうピークはだいぶ過ぎたようで、おかげで、500円の入場料は払わずにすんだけど、期待したほどではなかった。
別に芝桜なら、北海道でなくても見れるので、そんなに落ち込むこともなかったし。
6月18日 クッチャロ湖畔キャンプ場
利尻に渡るのに、中継地点としてここに1泊することにする。
1泊だけなので、極力荷物を広げずにってことで、夕飯は簡単に、ご飯を炊いて、インスタント味噌汁で・・・
でも!
Aコープで1折1580円を1折づつ買って、炊き立てのご飯にのっけて出来上がり!
正直2人で1折でよかったんじゃないの?ってくらいにウニが多かった。
多分これってお店で食べたら3000円くらいするんだろうなぁ。
6月19日~26日 利尻北麓野営場
去年礼文、利尻で一緒になった、絵描きのハナさんと再会。
今年から、無料だった利尻のキャンプ場は、沼浦を除いてすべてが有料(300円)となった。
多分礼文町との統合の関係か礼文の方もキャンプ場料金が500円から600円に上がっている。
おっちゃんは珍しく毎日走っていたので、ここに来るまでに疲れたのか、 毎日読書三昧で日々を送っている。
私は今年はまだレブンアツモリソウが咲いているというので、日帰りで礼文まで行くことにした。
アツモリソウ群生地はターミナルと反対側にあるので、バイク持込だと往復5000円ほどになる。
しかも、ダイヤの都合で現地滞在時間は約2時間。
あわただしく、アツモリソウを見て、礼文林道を走り、桃岩展望台まで来たら、タイムリミット。
食事をする暇もなく、利尻にもどることになった。
レブンアツモリソウ | 礼文林道 |
レブンウスユキソウ | エゾカンゾウと利尻冨士 |
結局、滞在中に島を2周した。
あとは、のんびり本を読んだり、絵を描いたり、少しハイキングをしたり。
最終日前日に、町の「眉倶楽部」というお店にご飯を食べにいったのだが、おまかせ定食1500円を注文すると、待つこと1時間30分…
なんでも炊飯器のスイッチが入っていなかったとかで、なんかおいしさも半減したような気分だった。(男どもはあきらかに機嫌が悪かった!)
6月27日 比布ぶんぶんハウス
島抜けはおっちゃんと一緒になった。
朝から雨で、当然稚内についてもやまず、オホーツクラインをあきらめて、国道40号線で南下する。
おっちゃんは上富良野まで行くらしい。
私は雨のなかのテント設営は嫌だし、1泊で移動も嫌なので、やっぱり中継地点はここ。1番に到着して、利用者名簿を見ていると、さすがに6月だけあって、あまりいないみたい。
そこへカブにのったじいさんがやってきたのだが、挨拶してみたもののどうも挙動不審。
この人と2人っきりだったら嫌だな、って思っていたらスクーターの同年輩の男性が来たので一安心。
一緒に近くの店で夕食を取ることにした。
彼もあのおっちゃんは変!って言っていた。
さらに朝になると、共同スペースの椅子に2名が寝ている。
明け方4時くらいに徒歩でやってきたらしい。
…いいライダーハウスなんだけど、油断できない感じがいつもするのであった。(2002年6月のおやじの件)
6月28日~7月1日 東大沼キャンプ場
ライダーハウスって撤収がないので、行動時間が長くなる。
7:00前には走り出し、目的の長万部へは2:30頃に着いた。
道南をまわるのにどこをベースにするか決めかねていて、ここにしようかというつもりだったのだけど、5号線を羊蹄山を見ながら走っていると、やっぱりニセコでものんびりしたいな、という思いにとらわれ、函館方面を一気に攻めて、倶知安でニセコを回るのがベストかな、と。
函館の上磯ダムキャンプ場を目指して、走り始めるが、400kmを超えるとさすがに疲れて、勝手の判った東大沼に決めた。
与一のかきざき商店で、冷凍の「ほたてフライ」とキャベツを買って、手持ちの食パンで「ほたてサンド」。
う~ん、わざわざ、サロマの北勝水産に行かなくても、充分近い味を味わえる。
大沼公園はいつも観光客でいっぱいだけど、さすがに早朝は誰もおらず、写真を撮るのも楽勝。
さて、噂の函館朝一である。
呼び込みがすごい!
本当に安いのは中央広場で座っておばちゃんたちが売っている、地元の農産物。海鮮関係はやっぱり観光客料金だね。
私のお目当ては「かにまん」肉まんの中身がカニなのだ。
悩んだ挙句に「かにじゃがまん」ってカニとじゃがいもが入っているものを頂いた。
朝ごはんを済ませたら、今度は昼ごはん。
あ、もちろんそれなりに観光もしたよ。
お昼はやっぱり「函館ラーメン」。
地元民投票堂々の第1位 の「あじさい」へ行ってみた。五稜郭タワーの近くにあるここは、なんと目の前が「ラッキーピエロ」ではないか!
罪作りな…
でも両方食べるのは無理だよね。
細めの麺がスープに絡んでとっても美味。文句なしにうまい~!
多分私が今までに食べたラーメンの中でベスト3には入るかも。
おまけに店舗もきれいだし、店員さんも愛想がいいしでいうことなし!
暗くなってから、裏夜景といわれる城岱牧場から夜景を眺めて本日の予定終了!
とにかく道南はグルメ三昧です!
昔はケンタッキーの試験農場だったという、ハーベスト八雲のチキンもおいしかった!
7月2日~4日 倶知安 旭が丘公園キャンプ場
時間に追われる旅でもないのに、なんでまた移動日といったら雨なんだろう。
晴れるまで待てばいいようなものだけど、それでもそれなりに都合があるので、カッパを着ての出発となる。
予定通り倶知安の旭が丘公園にベースを張る。
翌日は長万部の毛蟹祭りがあるというので、出かけてみる。
毛蟹がただで食べれるのかな、なんてさもしい根性で出かけてみたけど、そんなに甘くはない!
確かに毛蟹は売っているけど、特別安くもないし。
屋台で焼きそばなんぞを食らって、奥美利河温泉に向かう。
混浴露天風呂初体験!
自分が思うほど、人様は他人のこと気にしてないのよね。でも恥ずかしながら、バスタオルを巻いての入浴。
日曜だというのに、ここは空いてるなぁ…
7月5日
予想通り朝から雨。
倶知安の駅まで歩いて、JRでニセコまで電車で出かける。
もちろん前日にダイヤは調べてある。だって本数少ないんだもん。
ニセコまでは2駅で所要時間は10分ほど。
「あそぶっく」という町の施設のなかに図書館があるので、インターネットをしたり、雑誌を読んだりして時間をつぶす。ここの図書館はインターネットの規制もほとんどなく、時間制限もなし。使えます!
帰り道に駅前のニセコ温泉に入って、湯上りに冷たいビールを飲み、16:08の電車で帰る。
7月8日
早くに鏡沼に行ってみた。
雨の後だったので、道はぬかるんでるし、途中川を渡るところもあったりして、「こんなにしんどかったかなぁ」なんて思いながらひたすら歩くこと約1時間。
はれ~7月だというのに、ワタスゲが満開だ~!
早速写真を撮ろうと、去年買ったニコンCoolpix5700を構えてみたところ、
?あれ~撮れないよ。
なんで?
仕方なく30万画素のvodafoneで写す。
なんかめっちゃ悔しい!
なんでって、こんなに苦労して歩いてきたのに。
こんな時期にワタスゲが満開なんて有り得ないのに。
なんでカメラが潰れるんだ~!
7月9日~17日 西神楽キャンプ場
だからこれが壊れると非常に困るのだ!
思えば地元のヨドバシカメラで去年の8月に買ったもの。
もうすぐ保証期限が終わってしまうではないか!
だめもとで、札幌のヨドバシカメラへ保証書はFAXするということで修理を依頼した。で、もちろんOK。
♪だけども~問題は~今日の雨~傘が~ちゃう、カメラ~がな~い~♪
ごねましたよ、私、
関西弁で。
で、代替機出してもらうことになった。
丁度土曜で月曜でないと出せないとはいわれたけど、まあよしとするか。
で、今日はどうしよう。
あさってに札幌に来なくちゃいけない。
西神楽ではハナさんが待っている。というわけど、遠いけれど、西神楽まで走ったよ。
ここって旭川市なんだよね。当然富良野へ行くより、旭川が近い。
で、ほぼ毎日旭川ラーメンツアー。
で、その日は夕焼けを見て帰った来たら、なんじゃこりゃあ~。
東屋が高校生約60名に占拠されているではないか!
おいおい、お前ら未成年だろ。
酒の飲み方知らないんだろ。
なのになんで、そんなに飲むかな。
案の定、夜が更けるにつれ、あちこちにお好み焼きはできてるし、暗闇でチューしてるし、わめくヤツ、泣くヤツ、とにかく耳鳴りがするほどの騒々しさだ。
ようやく11時近くになって、帰り支度を始めたようだけど、終電に乗り損ねた10数名の連中は朝まで語り明かしていたので、うるさくて眠れなかった。
まぁそれでも、朝にはちゃんとごみの始末もして帰ったから、まだましか。
旭山動物園 こんな角度から猛獣が見られる! | 観賞用のニワトリだそうです |
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