関西から一番遠いのが東北。
北海道は、フェリーでワープできるけど、東北ってなかなか関西からはアクセスしにくい場所です。でも見所いっぱいで、既に何度かツーリングしているけれど、まだまだ行きたいところがイッパイ。
いつも北海道ツーリングの帰りに寄ろうと思いつつ、北海道での時間の方が楽しくてついつい後回しになっていました。
今回はそんな東北に充分日程を使って縦断することにしました。
もくじ
6月8日~12日 大阪出発 佐渡島へ
毎年、ツーリングのテーマを決めるのだけど、今年のツーリングテーマは「東北温泉三昧」に決定。
去年入手できなかった、 「北東北日帰り温泉」をようやく手に入れて、無料で入れる温泉をできるだけ沢山入ることを目的にした。
それと、去年復路で行きたかったんだけど、丁度お盆とかち合って、船が取れず、あきらめた佐渡島から旅をスタートすることにした。
久しぶりに旅仲間のなにわのおっちゃんと同行することになって、朝6:00に琵琶湖の道の駅で合流。
敦賀は10:00出港の新日本海フェリーで新潟港へは22:30に到着。
初日の宿は新潟の繁華街にある新潟ターミナルホテル。
23:00チェックインで料金が3000円になるというのでここに決めた。
プラス350円の朝食バイキングは思ったより、ボリュームもあって、和洋折衷でどちらも選べるので、食後のコーヒーまでいただいた。
佐渡へは2:10の船旅。
お昼過ぎに両津港に到着して、まずは観光協会で情報収集。
事前に調べてはいたけど、マイナーなのか佐渡の情報は少なくて、やはり海水浴がメインの観光地のためか、キャンプ場はほとんどが7月かららしく、それでも入って使えれば問題ないのだが、水も止まっているらしくて、ようやく紹介してもらったのは、新穂ダムの上にある岩ノ平青少年旅行村というところで、1泊1000円で、結構山のなかのキャンプ場である。
山を越える道は予想以上に細いくねくね道で、正直荷物満載で走るのはいやだなぁと思うほどの道だった。
行ってみると、風は強いが、水もでるし、東屋もあるし、あくまでも展示館だけど、畳があって休憩できそうなスペースもあり、明日の夜から予報では雨だというので、明日引っ越してくることにした。
なんといっても無料だし♪
ただ、同じ山道をフルパッキングで走るのはイヤなので、翌日はテントを撤収して、そのまま時計回りに海岸線を一周してキャンプ場まで走った。
佐渡には4泊して、念願のたらい舟体験、そして佐渡金山見学。
佐渡金山は、二つのコースが見学できる。
よく知られているのは、江戸時代の坑道の様子を電動人形を使って再現してある、 「宗太夫坑コース」で、観光パンフレットなどで紹介されているのがこちらである。
もうひとつは明治時代以降の近代の主要運搬坑道、機械工場を見学できる「道遊坑コース」とそれに続く「産業遺産散策コース」
料金はそれぞれに800円で、両コース見学だと、 1200円。
せっかくなので、両方見学することにした。
大佐渡スカイラインから見えていた「道遊の割戸(どうゆうのわれと)」は、400年かけて人力で掘ったあとで、山の中央をV字に立ち割った壮大な景観は佐渡金山のシンボルといわれているのだそうだ。
料金もそれぞれ450円と500円で違うのだが、15分くらいは乗せてくれて、舵を取らせてもらうこともできる。
とはいえ、舟が丸いものだから、同じところをぐるぐる回るばかりで、直進させるのはなかなかむずかしい。
佐渡でのもうひとつの目的はドンデン山のトレッキングだったのだが、思ったほど花も咲いてなくて、なによりも下見のつもりで、ドンデン山荘まで走ってみたところ、舗装はされているものの、荒れた狭いくねくね道で、さらに道の真ん中へ左右の張り出した枝からぶらさがる毛虫らしきものがうじゃうじゃいて、まさにスラローム走行。
またあの道を走るのかと思うと、意気消沈して、駐車場から30分ほどの尻立山まで登って、予定終了。
あとから思えば、反対側からアクセスしたら違ったかもしれないけど、天気もイマイチだったし、まあ旅の予定は予定であって、臨機応変に、ということで(*^_^*)
佐渡金山 | 道遊の割戸 |
ドンデン山 | 尻立山山頂 |
大野亀 | 手掘りのトンネル |
七浦海岸 夫婦岩 |
6月13日~14日 新潟~福島
9:20のフェリーで新潟へ向かう。
今日は福島県のあだたら高原キャンプ場で、2002年に北海道で出合った大将と合流する。
お昼をすませて、道の駅で休憩していると、反対側から来るライダーは皆かっぱを着ているので、早めに雨支度をして出発したが、案の定走り出してすぐ雨が激しくなってきた。
そのうち大型ダンプとすれ違ったときに、水しぶきをあびて、その後急にエンジンがふけなくなって止まってしまった。
しかもセルもまわらない!
山の中だったが、運よく携帯は繋がったので、地元のバイク屋に電話してみると、「クラッチ握って始動したらかかるかも」といわれて、やってみたらなんとかかかった!
結局、その後も激しい雨の日に走ると、エンジンが止まり、最後にはかからなくなる、という症状は原因不明のまま、旅を続けた。
大将とはなにわのおっちゃんとも面識があって、私的にはここで、解散、というつもりだったのだけど、おっちゃんははなから東北の地図も持たず、北海道上陸までは私をあてにしているらしく、そのまま旅は続くことになった。
6月15日~18日 尾瀬~蔵王
漠然と尾瀬には一度行ってみたいと思っていたのだけど、実際調べてみると、とても広くて、福島県側から入るのか、群馬県側から入るのかでルートも違ってくる。
まぁ今回はここからわざわざ群馬に戻るのも面倒なので、福島県側の沼山峠から尾瀬沼を一周することにした。
早めに到着して、キャンプ場を一通り見学して、結局手前の見通りキャンプ場に決めた。
平日だし、シーズンでもないということで、他には客もいなくて、交渉の結果、2泊、温泉パスポートつきで、2500円にしてもらった。(本当は3000円)
すぐ横にアルザ尾瀬の里で入浴できるのだが、貸してもらった年間パスポートでは、村内の3つの温泉(500~600円)どれでも入り放題。
尾瀬沼へのアプローチ、沼山峠までは、バイクで30分ほど走って、そこから先は一般車両は入れないので、シャトルバスで沼山峠登山口まで行く。
歩き始めは20分ほどの登りで、あとは下りで大江湿原に到着。
そこから尾瀬沼をぐるっと一周して、4時間ほどのトレッキング。
朝は雲ひとつない快晴だったのに、少しづつ灰色の雲が近づいてきて、何度かかっぱを着たり脱いだりした。水芭蕉はそろそろ終わりがけのようだったが、沢山の花に出会えた。
尾瀬沼からの帰りは雨。
夜中降り続いた雨だったけど、朝にはあがって、次は蔵王を目指す。
今回も坊平キャンプ場でシンイチ君と待ち合わせ。
翌日は雨で、車の大将に蔵王温泉まで連れて行ってもらって、スノーピークのリビングシェルで雨の中も快適に過ごさせてもらった。
個人的にはこういうキャンプ場が好きだが、唯一難点をあげるなら、設営場所によってはトイレ、炊事場ががかなり遠いこと。
暗くなってから眼鏡なしで歩いていたら、ショートカットルートを行ったつもりが、キャンプ場の周囲を回っているランニングコースに入り込んでしまい、遭難しかけた!
蔵王といえば、「蔵王のお釜」
というわけで、せっかくなので、リフト(往復700円)で山頂まで上って行ってみた。ライダーだから普通に長袖のジャケットを着ているわけで、切符売り場のおじさんに「上は寒いよ。用意がいいね」といわれた。
実際上がってみると、風はつめたく、まだ雪渓が残っていて、半そでで上がって来ている観光客は寒そうだった。
リフトの途中が県境 | 山頂からの眺め 標高は1670m |
6月19日~22日 小安峡
さて、佐渡と尾瀬と前半の目的を果たして、ここから先のルートをどうとるか?
三陸リアス式海岸?日本海?それとも真ん中ルート?
実際行ったことがないのは、太平洋側だが、さすがに梅雨時期だけあって、雲が多く、やっぱり海は晴れた日のほうがいいし・・・、
またかなり時間がかかりそうなルートだし、やっぱり真ん中ルートで温泉三昧かなぁ。
栗駒あたりは地震の影響でルートによっては宮城県側と秋田県側が抜けていないらしく、そのまま13号を北上して小安峡に入る。
とことん山キャンプ場は、1泊820円で、サイト内に露天風呂があり、入り放題。
ちゃんと男女別に脱衣所もあるし、シャワーもついていて、無料とはいえ、湯船だけで身体の洗えない温泉ではないので、快適に過ごせる。
寒かったこともあって、夜中には温泉脱衣所のトイレに行っては、そのまま温泉に入って身体を温め、「北東北日帰り温泉」で毎日いくつかの温泉に入っていたから、ここにいる間中、1日5~6回は温泉に入っていた。
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