北海道ツーリング 2010年7月~8月
7月5日~9日 小樽~初山別
2年ぶりに、小樽便で道内入り。
いつもは6月に出発するのだが、今年は、色々やることもあったり、帰りを自走するなら9月に入ってからのほうがいいかと、梅雨の関西を出発。
小樽到着は夜の9時なので、あらかじめRH「だはんこき舎」を予約してある。
でも、今年は、オーナーが2足のわらじで、朝は仕事に出るため、チェックアウトは6:30くらいにお願いします、と言われ、え~とは思ったけど、まぁいいかと。
たこ焼きも楽しみにしてたんだけど、まだやっていないんだとか。でも、12時くらいまで楽しく飲んで、ぐっすり就寝。
どっちみち目が覚めたらすぐ出発のつもりだったし、6:20には走り出した。
ガスなのか、霧雨なのか、しとしとしてたので、カッパを着て走り出したが、スタートしてすぐに雨が降り出した。
初山別までは、晴れ間もあったけど、降ったりやんだりで、まずは目的地初山別のみさき台公園キャンプ場に到着。
みさき台公園キャンプ場は、1張500円なのだが、料金を徴収するのは、7/11~8/20の間だけ。
つまりあと、4日間は無料で利用できるのだ。
去年機器の点検で見られなかった天文台で星座観察するのが、今回の目的。
でも火曜日が休館、水曜日は星座観察は17:00までなので、今日は夜の星座観察はなし、ということで、天気もにらみながら連泊決定。
去年来たときは1泊しただけで、天気も悪かったので気がつかなかったのだが、ここはサイトから利尻富士が見える。
もちろん徒歩圏内のみさき温泉も露天風呂からも。
海際なので、風が強い日はつらいが、サイトから遮るものなく、夕陽と利尻を眺めながらビールを飲めるのは最高の贅沢!
残念ながら星座観察はお休みだったけど、7月7日、七夕の夜は満点の星空だった。
翌日は1日中雨で、まったり過ごしたけど、さすがに2日も続くと飽きて、雨の合間をぬって、音威子府までそばを食べに行くことにした。
愛車スーパーシェルパは5万キロ目前ということもあって、今回の旅に向けて腰上をオーバーホールしてきた。
ようやくならしも終わって、空荷だし、調子に乗ってかっ飛ばしてたら、思わずごぼう抜きした先頭が覆面で、12420円のお昼ごはんなってしまった!
あいかわらず天気は悪くて、夜は雨こそふらなかったが、雲が多くて、星座観察には向かない天気だったけど、しばらく見てたら雲も晴れてきて、天の川も少し見ることができた。
7月10日~11日 稚内~西神楽
口コミで数年前から噂の稚内の漁師の店に行くことにした。
初山別~稚内はのんびり走っても1日の移動距離には短すぎて、あちこちより道するつもりだったのだけど、雨と寒さでギブアップ。早々にチェックインして、温泉の割引券を貰い、温泉でゆっくりすごして休憩所にもどる。
「漁師の店」という名前のとおり、新鮮な海鮮物を安く食べさせてくれるセルフサービス、休憩所つきのお食事処。
つまりは翌朝まで休憩させていただきました(^^♪
礼文に渡るつもりで北上してきたのだけど、思わぬ臨時出費と、観光協会に問い合わせてみたら、エゾカンゾウはもう終わりがけということだったので、う~ん、どうしたものか。
雨竜沼のエゾカンゾウなら丁度今頃がピークかも。
前は金比羅公園に泊まったけど、天気もあてにならないとなると、金比羅だと数日過ごすには不便なので、西神楽から走るつもりで、旭川を目指すことにした。
天気も回復してきて、久々の青空。枝幸までオホーツクラインを走って、そこから内陸部へ。
キャンプ場や万里の長城のある桜ヶ丘公園、岩尾内湖などを見学しながら西神楽公園に到着したのは5:00過ぎで、私にしたら珍しく遅い到着時間だが、勝手のわかってる場所なのでとのんびりかまえていたら、
なんと!
「熊出没のため閉鎖」
の看板が・・・
西神楽って旭川市内、近くに駅もあるし、国道も走ってるようなところ。こんなところに熊が?
時間は遅いし、明日からまた数日雨だというし、どうしたものか・・・
悩んだ挙句、上富良野の日の出公園キャンプ場へ向かうことにした。
7月11日~14日 上富良野日の出公園
上富良野日の出公園は有料になってから、遊びには来たことがあるが、実際に泊まったことはなくて、10数年ぶり。
さすがに有料だけあって、至れりつくせり。
シャワーもあるし、コインランドリーもあるし、簡単なものなら売っているし、テレビも見れる。
雨の日にこもるには最適だ。
でも、さすがにここまできたら、雨竜は遠い。天気もよくなさそうだし、今年は雨竜もパスかなぁ。
雨の日の分を取り戻そうと、晴れた日にあちこち走り回る。
富良野は見所は沢山あるけど、天気と時期次第。ラベンダーは満開には少し早く、ちょっぴりまばら。
穴場チックだった「青い池」は去年工事をしていたと思ったら、大型バスが入れる駐車場ができていて、人だらけ。
駐車場ができたおかげで、前は入れてた林道は車両通行禁止となっていて、青い池までは10分ほどあるかなくてはならない。
工事のせいか、天気のせいか、時間のせいか、思ったほどの「蒼さ」ではなくて、多分もうこないだろうなぁ。
今年は雨で2回しかでかけられなかったこともあって、旭川ラーメンは「ふるき」、そして美瑛の純平の純ドッグを食べただけ。
7月15日~22日 美留和
今年の北海道はとにかく雨が多くて、週間予報を見ても、どこに行ってもずっと雨ばかり。
雨の合間をぬって、移動するのが精一杯。
まだ、富良野~旭川で行きたいところもあったけど、ここを逃すとまた動けなくなりそうなので、道東に向かうことにする。
今年は札幌近郊以外の道内の高速道路は無料化試験が行われているので、あまり天気もよくないし、一気にワープしたほうが楽そうなので、トマム~本別までは道東自動車道に乗った。
弟子屈近くの美留和に知人の家があるので、そちらにしばらくお世話になる。
相変わらず雨ばかりで、バイクに乗ってでかけたのは1日だけ。
網走のホワイトハウスで期間限定のステーキフェアをやっていて、ステーキが半額だというので、天気のいい日にチミケップ湖~網走~女満別~藻琴山を走った。
7月23日 ウトロ国設野営場
ハンドサイクルで「日本一周分割の旅」をしているこぶたろうさんが、明日知床峠にチャレンジするというので、その決起大会というか、前夜祭みたいなのをやるという情報をツーリングマップルの小原さんに聞いて、参加することにした。
キャンプ場手前10km地点くらいで、ハンドサイクルをこぐこぶたろうさんを発見。
もちろん、まだ面識もないので、とりあえず、通り過ぎながらミラー越しにピースサイン。
キャンプ場について、さてどこに設営しようかと、うろうろしていたら、「Hokkaider」のステッカーを見つけて声をかけてきたのが、旅風ツーリングのtabikazeさんだった。
もちろん会ったことはなかったけれど、ネット上で少しやり取りはしたことがあったので、初めてでない気がした。
結局雨の中でのキャンプとなり、炊事場で10人くらいのこじんまりとした宴会で、初対面の人ばかりだったけど、楽しかった。
翌日の峠越えは雨の中、皆で先に峠のパーキングまで走って、峠を上ってくるこぶたろうさんを待った。
途中の情報で数キロ手前でパンクしてるとのことで心配したけど、無事峠を上りきったこぶたろうさん。
せっかくの知床峠なのに、羅臼岳も国後も見えなくて、残念だったけど、本当にお疲れ様でした。
7月24日~31日 羅臼 とおまわり
毎年お世話になっている羅臼の定宿とおまわり。
いつもなんちゃってヘルパーで、数日滞在させてもらうのだけど、今年は奥さんが2泊3日で出かける用事があるからと日時指定でヘルパーを頼まれた。
丁度、前日がウトロだったので、都合もよくて、宴会で一緒だった小原さんと、シドー君も誘って私はヘルパーだけど、夜は一緒に飲んだ。
と、いうか、この手の宿ってたいてい夜は飲み会なんだよね。
ヘルパーって基本は朝晩の食事の準備と後片付け、掃除とかをすませたらあとは自由時間。ちゃっかり小原さんの取材に同行させていただきました。
結局とおまわりには1週間ほど滞在。
暇をみて、ホエールウォッチングにもでかけたし、新しくなった知床五湖の木道も行ってみた。
8月1日~6日 レンタカーで道東観光
さて、例年なら青森ねぶた祭りで熱くなる1週間。
今年は、相方が珍しく連休が取れたので、日ごろの感謝をこめて、10年かけてロケハンした道東を案内することになった。
とはいえ、現地滞在は5泊6日。
女満別空港に午後12:30に着くというので、根室まで走る予定だったのに、のんびり写真撮影&ドライブしながら合流場所の美留和に到着したのは既に3時過ぎ。
インディアンサマーカンパニーでは当日5時までに到着しないといけない規則なので、とうていまにあいそうもなく、翌日の天気もよさそうにないので、わざわざ根室まで行くこともないかと、そのまま、どこにも行かず、温泉につかって、相方も何度も一緒に酒を飲んでいるログハウスのオーナーと3人でジンギスカン宴会となった。
今回の相方の旅の目的は3日に写真関連のネットのオフ会が、興部であるというので、それを組み込んでのスケジュール。
案内したいところは沢山あるけど、ルートを悩む。
「どこに行って、何を見たい?」と聞いてみるが、
「北海道らしいところ」って、漠然とした答え。
数年前に同じように駆け足で廻ったときも天気が悪くて、小雨の野付半島~北見きつね牧場に行っただけ。
天気が悪くても楽しめるところということで、まずは夜は帯広の居酒屋で飲むことだけを決めて出発。
ん?どこが北海道らしいんだ?
ま、北海道の海の幸をおいしくいただくということで・・・・
阿寒横断道路から足寄峠を抜けると、青空が見えてきたので、オンネトーに立ち寄る。
初めて見た人はきっと感動する湖、やっぱり写真を取りまくって、バイクなら走らない林道を抜けて、螺湾の巨大ラワンブキを案内するが、ラワンブキのピークは7月のようで、既に虫に食われてイマイチだった。
虫が多くて早々に退散して、次は、通りすがりに私も初めての松山千春の家。
おなじみの千春の若いころの髪の毛フサフサの自画像と、現在のツルッパゲの自画像が並んでいる前で記念撮影。
いいのかしら?個人の家の玄関先で。
次は帯広で豚丼。
でもかなり時間が遅くなってしまって、お腹はぺこぺこ、目的の店までもたずに国道沿いの羅妃焚で。
ここはラーメン屋だけど、ラーメンもおいしいしミニ豚丼のセットもあるので。
夜は帯広市内のビジネスホテルを取ってあって、丁度ばんえい競馬の開催日なので、ナイターを見に行くことにして、それまでの時間つぶしに私の大好きな場所、ピョウタンの滝へ。
ここは砂防ダムが決壊してできた、滝で、さながら日本のナイヤガラのよう。
まぁ日本のナイヤガラといえば九州の原尻の滝なんでしょうが、ここはいつきてもかなりの水量でダイナミック、マイナスイオンを実感できる。
ただ、中札内から行き止まりの道なので、ある意味時間のロスになってしまう。
帯広市内に戻り、日帰り入浴施設でさっぱりして、丁度夕暮れ時だったので、芽室の新嵐山展望台に登ってみると、360度のすばらしい展望で、十勝台地を一望に真っ赤に染まっていく夕陽を眺めていたら、時間を忘れて、気がついたら7時を過ぎていた。
本当はホテルにチェックインして、それからの予定だったのに、時間がなくて直接帯広競馬場へ。
お互い競馬を知らないので、掛け方がわからなくて、ただレースを眺めていただけだけど、それなりに満足。
レースに参加して入賞していればもっと盛り上がっただろうけど。2
レース鑑賞して、ホテルにチェックインしたのは夜の9時過ぎで、昼間に続き、お腹はぺこぺこ。
カーサイン帯広は前にも利用したことがあるのだが、1泊1人3200円~。
今回は和室でツインにしたら6000円(2人)だった。
おまけにおにぎり2個と味噌汁の朝食付き。別料金で普通の朝食もサービスしている。
前に聞いたときにオススメだった店「おっかぁ」?だっけ、そんな名前の店が定休日だったので、今回はそこに行くことにした。
常連さんが多いこじんまりした店だけど、気さくなお母さんがやっている居心地のいい店だった。
昼間は豚丼定食もやってるみたいなので、次回の豚丼は是非ここで食べてみたい。
と、とってもハードで充実した2日目が終了。
3日目の朝は、サービスの朝ごはんも食べた後、六花亭の駐車場で開店待ちして、スイーツ&モーニングコーヒー。
相方は私が開店まで待つというと、別にいいのに、みたいに言っていたが、利用してみてなるほど、と納得していた。
あとは今回の旅の目的のオフ会のために、興部まで一気に移動。今年は道東道が無料化されているので、ちょうどいい感じの時間に現地に到着した。
オフ会会場は、興部のとある道道の行き止まりの最終地点にある知り合いの自宅。
ここはなんと自宅の花壇の中に、郵便ポストがある!
つまりはここの家族専用の投函用郵便ポスト。
もとは牛舎だったという小屋にテントを設営して、アウトドアな宴会。
寝るだけなので、私が使っているモンベルのクロノスドーム2のインナーだけを張った。バーベキュースタイルのアウトドアなオフ会を楽しんだ。
翌日はオホーツク沿岸線を走って、湧別道の駅のチューリップの湯で日帰り入浴、お昼はサロマの北勝水産のホタテバーガー、能取岬経由で知床へ。
いつも能取岬は北上しながら走るので、反対方向から走るのは初めて。
でもこっちのほうが岬全体の景色を眺めながら走れるので、遠めに灯台を眺めながら、湖ぎりぎりの道を走るのは気持ちがいい。
知床峠の駐車場で休憩して、熊の湯に入り、 数日前までヘルパーでいたとおまわりに今日は客として宿泊。
女満別から帰る相方の都合に合わせて、翌日は川北温泉に寄り道して、バイクを置かせてもらっている美留和に帰還。丁度東京のオーナーの早苗ちゃんが夜到着するという日だったのと、ファミリーの来客もあって、8人での(子供2人)宴会となった。
最終日は最高にいいお天気だったので、お見送りもかねて、サクラの滝~女満別まで、相方はレンタカー、私は早苗ちゃんの運転する軽トラで一緒に走って、ランチしてあとは女満別の丘の景色のいいルートを適当に走って、自然解散。
それぞれにお気に入りの場所に泊まって写真を撮っていたら、挨拶もなく相方は通り過ぎて行った。
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8月7日~15日 美留和~美深~留萌~白老
とにかく天気が悪い。
台風による被害もあちこちで報告されていて、メイン国道も通行止めになっている場所もあったりで、ライダーらしくなく、ただただまったりな日を過ごす日が続く。
限られた日程でツーリングしているライダーにとっては、今年は最悪かもしれない。
快晴ではないものの、雨マークはなかったので、早苗ちゃんと美深に向かう。
300kmほどの移動の間に、遠くに見えていた黒い雲がどんどん近づいてきて、あっというまに局地的な豪雨。
かっぱを着る暇もなく、5分ほどの走行で靴の中までびしょぬれ。乾かしながら走っていたら、またもや「局地的豪雨」に遭遇。
さすがに2回目は学習して、ポツっと最初の一滴が来た瞬間に路肩にバイクを停めて雨支度した。しかも2回!
夜中から明け方まではずっと雷が鳴り響いて、明け方から昼過ぎまでずっと小雨が降り続いた。
この日から数日間、留萌より北側、音威子府より北側の主要国道はすべて通行止めになり、宗谷岬を目指すライダーがかなり足止めをくらった模様。
美深森林公園キャンプ場はお盆休み真っ只中ということで、普段はグラウンドになっている広場までもがファミリーキャンパーで一杯で、その隙間と、管理棟前の裏手のライダーチャリダー優先区画にひしめき合っている。
雨が降り続いたせいで、グラウンドはぬかるみ、かなりひどい状態。
2泊予定の私たちは、ようやく雨の上がった昼間に音威子府までそばを食べに行き、本当は今日走る予定だった函岳の通行状況を確認しに林道の入口まで行って、キャンプ場にもどった。
温泉が目の前なので、ゆっくり温泉に浸かって早めの夕食。またポツポツ雨が降り出したが、タープを広めに貼っているので快適に過ごした。
函岳が目的で2泊したのに、あいにくの天気で、かといって早苗ちゃんの都合で予定も延ばせないので、翌日は朝食を済ませたあと、テントを撤収して、タープだけ残して空荷で函岳に向かったが、 加須美峠のあたりで小雨と霧で何も見えなくなり、分岐地点であきらめてUターン。
キャンプ場に戻って荷物を積んで、じゃあ、黄金岬で夕陽をみよう、今晩は留萌のライダーハウスに泊まって夜は飲みに行こうよってことで、R275を快走してあっというまに留萌市外に到着。
国道275は適当にワインディングもあって、車も少なくてなかなか快適。
念のため一旦直進して美深で給油していて正解だった。
留萌市外に入ったらまたもや空が暗くなってきて、温泉に入ってからライダーハウスへチェックインするつもりだったけど、それもあきらめて3時前にはみつばちハウスに入った。
案の定それからしばらくしたら雨が降り出した。
もちろん黄金岬の夕陽はまたもやおあづけ。
本当に今年は天候不順でことごとく予定が狂う。
夕方になって雨は小雨になり、近くの銭湯へでかけて、その足で焼き鳥屋に入った。
酒好きの私としては、旅先で地元の居酒屋に入ってみたいと思いつつ、飲酒運転はできないし、市街地でこんなふうな過ごし方ができると嬉しい。
白老を目指す早苗ちゃんと、千歳方面経由で(東千歳バーベキューでお昼を食べたかったので)途中まで一緒に走って、結局、倶知安まで走るのは体力的に無理そうだったので、白老温泉ホテルのライダーハウスに泊まることになった。
留萌からそのまま直で行ってれば余裕だったんだけどね。
ライダーハウスとはいっても、普通の温泉ホテルの1室で寝具が自前というだけなので、温泉入り放題で1500円は雑魚寝の1000円の風呂なしライダーハウスよりかなり快適。
8月17日~19日 倶知安
さすがに寄り道しても倶知安には2時過ぎに着いた。
この時間だと、キャンプ場はテントはあるものの誰も居ない。
旭が丘キャンプ場は傾斜地なので、いつも入口の狭いスペースがお気に入りの場所なのだが、先客がいて、設営場所に悩みながら久々に連泊予定でテント&タープを設営して、もう出かける気分はなかったが、あまりの暑さに山の上で涼んでくることにして、ニセコ五色温泉へ向かう。
ここって2箇所の露天風呂があるのだけど、移動には一度洋服を着ないといけないのが面倒。
今日は暑いくらいのいい天気で、久々の快晴のせいか、遅くまで走っているライダーが多いようで、8時を過ぎて到着するライダーもいる。
倶知安に来たのは、羊蹄山が見えるこのキャンプ場が好きなこと、そして、そろそろタイヤ交換の必要にせまられて、ここからなら札幌までお散歩コースなので、在庫確認していた札幌のタイヤ屋(バイク屋)でタイヤ交換。
そして、道南までは行かないけど、日本海側まで走って、気になっていた行き止まりの道を走ってみた。
R230を瀬棚に抜けて、道道740、遠くに風車が見えて、行き止まり地点の「水垂岬」は神威岬のミニチュア版のような景色だった。
天気がいいのが気持ちよくて、日本海側をずっと北上して、西に入るルートをひとつ、またひとつ見送っていたら、気がついたら200km以上走っていて、さすがにそろそろ帰路につかなくてはと、ハイペースで峠を越え、街に入って、うっかりスピード感が鈍っていたのか、気をつけていたのに、50km制限のところを69kmでつかまっちゃいました!
音威子府で捕まってからまだ1ヶ月ほどなので、しっかり累計されて、向う1年はあと3点で過ごさなくてはならなくなりました。
罰金は9000円なり、前のと合わせて21000円。
旅の途中で21000円の臨時出費は痛い。
8月20日~31日 西神楽
7月に閉鎖になっていた西神楽キャンプ場だけど、ようやく閉鎖が解かれたらしいので、次のベース地はこことする。
毎年ここで会う時代屋さんもいたし、倶知安で一緒だったQちゃんも数日後にやってきて、連泊メンバーが他に3名、1泊で帰っていくライダーも時々出たり入ったり。
一度だけ、夜の9時過ぎからどこかの大学のサークルのチャリ連中が30名ほどで押しかけて、明け方まで大騒ぎしたのには参った。
さすがに一度テントの中から「ちょっと静かにして!」って叫んだけど。
ツーリングマッップルの小原さんと待ち合わせして、あちこち取材に同行させてもらう。
さすがに、お!っと思うようなGOODなネタを隠し持っておられて、いつもと違う視点で砂川、芦別、襟裳、帯広などを案内してもらった。
西神楽にベースを置いたまま、2泊ツーリングで襟裳岬、ハート型の湖、豊似湖を廻り、去年オープンしたという西帯広のライダーハウスPIT INでは、ガレージで有楽町のバーベキューをいただいた。
確かにおいしいんだけど、そろそろ年齢的にジンギスカンはそう嬉しいメニューでもなくなってきたのが悲しい?
9月1日日~7日 西神楽~留萌~稚内
例年なら西神楽キャンプ場は日程はよく覚えてはいないけれど、開設期間が決まってはいるものの、期間外でも平気でキャンプしている人もいて、私もそれにもれずだったが、さすがに今年は「熊出没」があったせいか、でかでかと「8/31まで」と張り紙してあって、しかも近くのキャンプ場の案内までしてあるので、最終的に4人ほど残っていた連泊組もしっかり1日朝には撤収準備を始める。
撤収とパッキングを終え東屋でまったりしていると、まさかのゲリラ豪雨!
ようやくやんで出発して、旭川でラーメンを食べているとまたもや「局地的豪雨」。
このときはまさか降るとは思っていなかったので、暑くて脱いだジャケットをバイクのハンドルにかけていたので、悲惨な状態に・・・・
気を取り直して、濡れ物を干しながら?西へ向かう。
今度こそ、黄金岬で夕陽を見ようと、黄金岬のキャンプ場に到着。
ここでキャンプの予定なのだが、誰もおらず、風がきつくて、ゴミが散らばってカラスが歩いてる状況に怖気づいて、ヤッパリ無理と、今日はみつばちハウスに泊まることにした。
日の入り時刻までまってはみたけど、厚い雲に覆われた海上は夕陽も見えず、そそくさとみつばちハウスに向かう。
みつばちハウスでは西神楽で今朝別れたQちゃんがいた。
直りかけていた風邪が悪化したのと、天気が悪かったのとで、どこにも行かずに3日間をここで過ごした。
9/4~5は、稚内築港に南極砕氷船しらせが一般公開されるというので、それを目指して久々に稚内森林公園キャンプ場に来てみた。
稚内には4泊したのだが、やはり天気が悪く、あるときは宗谷地方に竜巻予報まででて、朝はいい天気だったから、マットまで洗って干していたのに、突然の黒雲と雷、強風、雨とで出かけられない日もあった。
あまりの風の強さに、火を炊くのも危険を感じるほどの夜もあった。
それでも毎日ノサップ岬に夕陽を見にでかけて、一番いい夕日は雨がやんででかけた夕方で、絶対見えないだろうとタカをくくっていたら、遠くの空が赤くなってきて、急いで岬までバイクを走らせたが、バイクを停めた瞬間に卵の黄身のようだったお日様が海に落ちていった。
9月8日日~9日 美深森林公園
9月8~9日と、道東の住人が主催する宴会が美深であるので、合流する予定はしていたものの、朝起きると首の周りにブツブツができていて、痒くてたまらず、毎年ウルシやジンマシンに悩まされている前例があるので、撤収をあきらめて稚内病院に行ってみた。
ジンマシンではなく、たんなる虫刺されと診断され、飲み薬と塗り薬を貰ってキャンプ場にもどったのは11時前。
天気もいいので、利礼の丘まで走ってみて、すっかり撤収のつもりはなくなっていたけど、どう考えても今日の宴会に参加できそうなメンバーは私くらいしかなく、朝から途中経過メールも来ていたし、到着して誰もいないと可哀想かなぁと、昼前から撤収を始め、午後は1:30を過ぎてからの出発となった。
バイパスを走って、美深についたのは4時過ぎ。1ヶ月ほど前に美留和で別れたタカさんは既に到着してテントを設営し終わったところだった。
ノサップ岬 | 南極砕氷船しらせ |
オロロンライン | 利礼の丘 |
翌朝は、今年の旅で多分1番!といえるほどの抜けるような青空。
早速コンビニでお昼を調達して、函岳へ向かう。
前回来た時は、かなり磨り減ったオンオフ両用タイヤだったが、今回はオフ用に交換して、溝もまだまだ深いので、苦手な林道もタカさんの姿を見失うことなく走れた。
初めて来た函岳は頂上下に休憩小屋と駐車場があって、スロープを登った電波棟の裏側に絶景がある。遠くに利尻が見えた。
帰り道はタカさんがまさかのパンク!
でもあっというまに汗だくになりながらもチューブを交換。
こういうのがあるから私は怖くて一人で林道を走れない
。チューブレスのオンロードタイヤなら直せるが、チューブのスポークタイヤは外すこともままならない。
9月10日~14日 網走~釧路~上富良野~ニセコ~小樽
美深には2泊して、日本海へ向かうタカさんと別れて、東を目指す。
今年の旅はいつもより時期がずれて、いつもなら8月中には帰宅しているのだが、天気が悪くて楽しめなかったこともあって、紅葉までは無理としても、せめてサンゴ草は見て帰ろうと決めた。
サンゴ草のピークはまだ1~2週間早いようだが、それなりに地元でやらなきゃあいけないこともあったりで、タイムリミットもせまってきたので、まずはサロマ湖を目指す。
キムアネップ岬はまだ三分程度の色づき具合。
ここでキャンプしようかなと寄ってみたのだけど、予想通り虫だらけで、誰もいなくてやっぱり無理。
夕暮れ時が近づいていたが、通り道なので能取湖に寄ってみる。
サンゴ草祭りは来週あたりらしく、まだ全部が色づいているわけではないけど、やはり日本一というだけあって規模も大きく、見ごたえがある。
ここまできたら、いつもの美留和に飛び込むのもありだけど、そろそろ日が沈みそうなので、呼人浦で掟破り?の1泊キャンプすることにする。
暗くなりつつあるキャンプ場で、バイクを横付けに沈む夕陽を眺めながら、最低限の荷物だけを降ろして、夕食も簡単にすませた。
サンゴ草も見たし、数日後には帰宅しなくちゃならなくなってきた。
東北自走はあきらめて、小樽を目指すことにする。
最後の道東ということで、厚岸グルメパークでお昼を食べて、 西へいけるところまで走ろうと決めた。
途中美留和を通過して、ここまで来て寄らないのもナニかなぁと、いつものログを訪ねてみると、日本海へ向かい数日道内ツーリングを楽しんでいるはずのタカさんがいて、イカをさばいていた。
他の旅仲間や地元民もいて、今夜は釧路の岸壁居酒屋で宴会だよという。
じゃあ、ということで、お昼を済ませて釧路のRH銀鱗荘にチェックインして現地で落ち合った。
居酒屋⇒スナックと、旅人&キャンパーらしくないイベントを後にいよいよ帰路につくべく、小樽へ向かう。
とはいえ、250ccのオフロードで小樽までの一気走りはつらい。
フェリーは夜出港だから、ようやく安定してきた天気だし、ギリギリまで時間を有効に使いたい。
帯広でお昼を済ませ、最後の夜をどこで過ごそうかと思案しながら、毎年行くかみふらの道楽館にお邪魔していないのが気になって、2時を過ぎてから予約の電話を入れた。
数日前からメールしていた旅仲間が、今年は遅くに上陸していて、ニセコにいるというので、フェリー乗船は夜だし、出港には間に合うだろうと、顔だけ見て帰ろうとキャンプ場をのぞいてみると、丁度夕食中で、「まぁまぁ」と箸を持たされ、缶ビールを渡され、少しは拒んだものの、まぁいいかぁと御馳走になってしまった。
フェリーの予約も1日伸ばして、テントも張って、最後の夜は羊蹄山の見える我路公園キャンプ場で過ごした。
翌日は、ここまで来れば小樽は目前、時間つぶしに伊達で開店寿司を食べて、地球岬へ。
何回も来て初めて水平線が見れた。
前日にはオロフレ峠で青空も見たし、最後にしてようやく天気に恵まれた。
地球岬で旅仲間とは別れて、トッカリショ岬を眺め、中山峠で羊蹄山に沈む夕陽を眺め、真っ暗な定山渓レークラインを震えながら走り、小樽港に到着。
今年の旅が終わった。
旅の費用日 程 走行距離 | 20010年7月5日~9月15日 (道内71泊 船内2泊 うちキャンプ33泊) 約9400km | アクセス代 | 36,700円 |
観光施設 バイク維持費 罰金 | 2,220円 19,731円 21,000円 |
ガソリン代 お土産代 宿泊代 2人分滞在費 | 36,040円 17,058円 32,200円 36,000円 |
(洗濯・入浴料含む) |
買い物 | 27,694円 |
(生活必需品、キャンプ用品など) |
費 用 | 332,740円 | その他(生活費) | 107,097円 |
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